2014年10月に新バージョンX8がリリースされました
【新機能の概要】● グラフィックのアップグレード
Mastercam X8で選択を行う際のグラフィック表示が見やすく、分かりやすく、レスポンスのよいものへとアップグレードされており、全体的なインタフェースの見た目や使用感も改善されています。 その改良内容には以下のものが含まれています。

シャープなエッジ表示と最適化された照明効果により、モデルのレンダリングを強化。

新しくなったモデル及びチェイン選択のハイライト方法により、選択作業が従来よりも高速かつ容易になった。

新しいグラデーション背景と背景色のデフォルト設定。

ツールパス、ワイヤーフレーム図形、サーフェイス、ソリッドなどに使用される色パレットを一新。

ソリッド、サーフェイス、そしてワイヤーフレーム図形の色設定が独立。

ソリッド エッジ色の設定を新たに追加

面エッジ色の設定を新たに追加
●新しくなったソリッドのワークフロー
ソリッドのインタフェースとワークフローがMastercam X8では全体的に作り直されており、ソリッドの作成及び編集作業がかつてないほど簡単で直感的なものになっています。 従来のソリッド機能のすべてに、この新しいワークフローが採用されています。
新しいインタフェースすべてのソリッド機能でインタフェースが一新されており、必要に応じてインタフェース部分と画面上のいずれかで作業できるようになっています。
ライブ プレビューライブ プレビューにより、インタフェース上で行った変更結果を作業しながら確認できるようになっています。OKをクリックしてみたらダイアログボックスに入力した値が間違っていた、といった事はもうありません。
OK / 新規作成新たに操作を作成している時には、その操作を完了して機能を終了するためのOKボタンと、操作を完了してそのまま新しい操作の作成を開始するOK/新規ボタンを使用する事ができます。OK/新規ボタンをクリックすれば、わざわざコマンドを選択し直さなくても新しい操作の作成を始める事ができます。
OK / 再生成これまでは、既存の操作に変更を加えた場合には、必ずソリッド マネージャーの一番上にある再生成ボタンをクリックしなければなりませんでした。 X8には、機能を終了すると同時にソリッドの再生成を行うOK/再生成ボタンが追加されています。
選択を改良操作の作成を始めると同時に、新しいソリッド選択フィルターのダイアログが開くようになっており、作業しながらの選択フィルターの設定がより簡単に行えるようになっています。
エッジの選択中に[Shift]キーを押し続けると、すべての正接するエッジが選択され、フェイスの選択中に[Shift]キーを押し続けると、すべての正接するフェイスが選択されます。 ワイヤーフレーム、フェイス、エッジ及びボディーはダイアログの中で編集する事ができます。 これにより、ソリッド ツリー内の図形アイコンが不要になり、またアイテムの追加や除去も非常に容易に行えます。
直感的なドラッグ コントロールX8ではソリッドのさまざまな機能で一本の矢印が使用されるようになっており、ダイアログの中で手動で数値を編集しなくても、画面上の矢印を使って距離の設定が行えます。 この矢印の使用中は、その場で値を入力する事も可能です。 この矢印は新機能であるプッシュ/プル機能で使用し、また、新しくなった押出し、スウィープ、回転、厚み付けやシェルの各インタフェースにも採用されています。
邪魔をしないエラー メッセージ新しいライブ プレビュー機能により、ほとんどのエラー メッセージが作業の妨げにならないように変更されています。 現在の編集内容ではソリッドにエラーが発生するという警告のテキストボックスが、画面の右上コーナーに表示されるようになっています。 メッセージは単なる警告だけの場合もあれば、詳細な情報メッセージの場合もあります。 これにより、いちいち作業を中断してポップアップ メッセージを閉じなくても、エラー状態から抜け出すための変更を加える事ができます。
履歴ツリー従来のMastercam Solidでは、操作の作成と操作の編集ではルールもワークフローも違い、一貫性がありませんでした。 現在では操作の作成と編集が同じアプローチになっており、それによってソリッドの履歴が簡素化され、各操作に3つあったアイコンも1つに減っています。 X8では、操作をダブルクリックするだけで編集モードに入る事ができます。
●2D領域チェイン

ツールパスの制御方法を増やすために、単一の領域チェイン設定を除去しました。

新しいエア領域チェインは、閉じたチェイン内で工具が移動しても構わない安全な空間を定義します。

開いたエア領域チェインもサポートされており、閉じた加工領域のオープン サイドを定義する、あるいは開いた加工領域チェインを閉じる役割をします。

新しい制限チェインは加工領域の動作を制限します。

加工領域が選択されていない場合や、開いた加工領域チェインが選択されている場合には、JOB設定のストック形状が使用されます。 開いた加工領域チェインは、接線方向に、あるいは最短距離でブロックのエッジまで延長されます。

ストックが定義されておらず、開いたエア領域も定義されていない場合、開いた加工チェインは直線で閉じられます。
●新しい複合軸粗取りツールパス
複合軸粗取り複合軸粗取りはX8に追加された新しい加工方法です。 フロアー面が曲面になっているポケット形状を粗加工するためのポケット ツールパスを容易に作成する事ができます。 オフセットでのツールパスとダイナミック スタイルのツールパスの両方をサポートしており、深さが異なるフロアーにも対応しています。
●Mill-Turnの参照位置
参照位置アプローチ動作と退避動作の参照位置を操作内で定義、選択できるようになりました。 これにより、操作間での位置決めが非常にコントロールしやすくなっています。 共通の参照位置はマシン定義の中で定義しておくかたちになっていますので、それぞれのJOBでそれらを再利用する事ができます。 JOBごとに使用する参照位置を変えたい場合も、ツールパス マネージャからアクセスできるダイアログから簡単に定義する事ができます。
ツールパス中の特定のタイミングで使用する参照位置の選択作業は、同期マネージャの中で行います。 設定内容は同期マネージャのグラフィック表示とシミュレーションに反映されます。
===========================================================
X8用体験版とオリジナルテキストも近日予定!
●
X7体験版はこちらからどうぞ●
弊社オリジナルテキストX7用はこちらから購入できますデモやお見積りは弊社ホームページまたはお電話にてお問い合わせください。